大陸間弾道ミサイル(intercontinental ballistic missile、略称:ICBM)、または大陸間弾道弾とは
有効射程が超長距離で北アメリカ大陸とユーラシア大陸間など、大洋に隔てられた大陸間を飛翔できる弾道ミサイル。
アメリカ合衆国・ソビエト連邦間では、戦略兵器制限条約(SALT)により、有効射程が「アメリカ合衆国本土の北東国境と、ソ連本土の北西国境を結ぶ最短距離」である5,500km以上の弾道ミサイルと定義された。
世界初の実用化された長距離弾道ミサイルは、ドイツのV2ロケットであり、第二次世界大戦中の1944年に実用化されている。
V2を発展させ、ヨーロッパよりアメリカ合衆国本土を直接攻撃できる弾道ミサイルとしてA10の開発が行われていたが、開発中に戦争が終結している。
2013年現在ICBMを配備している国は、アメリカ合衆国、ロシア、中華人民共和国の3国で、この3国に並ぶ核大国であるイギリスはICBMを配備せず、核戦略を潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に頼っている。またフランスは冷戦期間中にIRBMを固定配備していたが、冷戦終了後に廃棄し、また1970年代には大陸間弾道ミサイルの開発構想も持ったが断念し、現在はイギリスと同様にSLBMのみとなっている。

V2ロケットV2ロケット
トップページFPS用語集>大陸間弾道ミサイル